アンジェラ・ヒューイット
Angela Hewitt
Piano

世界で最も高く評価されているピアニストの一人。世界各地でのリサイタルおよびオーケストラとの協演を精力的にこなし、世界的に厚いファン層を持つ。幅広いレパートリーを持つが、バッハ演奏とその解釈では比類の無い評価を集めており、「当代一のバッハ弾き」と広く称されている。2020年にはバッハの卓越した演奏者に与えられる、ライプツィヒ市のバッハ・メダルを受賞。2022年第23回ライプツィヒ・バッハコンクールでは審査委員長を務める。2015年にはグラモフォン・ホール・オブ・フェーム(グラモフォン栄誉の殿堂)入りをした。
2016年秋にバッハ・オデッセイ(Bach Odyssey)プロジェクトを発表し、4年間にわたりバッハの鍵盤音楽の全てを、ロンドン、ニューヨーク、オタワ、東京、フィレンツェの各都市にて各々12回公演で完奏することに着手。東京の2017年5月の初回公演(バッハ・オデッセイI&II)の一部はNHK-BSプレミアムで放映された。オデッセイシリーズは好評を博し、さらに多くの世界主要都市に招聘された。コロナ禍で延期された最終公演を2021年後半より開始し、2022年には各地で最終章の「フーガの技法」で同シリーズを完結する。
一方各地でのリサイタルやオーケストラとの協演の招聘も後を絶たない。2018/19年シーズンにはトーンキュンストラー管弦楽団との協演でバッハのピアノ協奏曲を弾き振りしウイーン・ムジークフェラインのデビューを果たした。2021 /22年シリーズではロンドンローマ、ライプツィヒ、ドルトムンド、タリン、ニューヨーク、フィラデルフィア各地でのソロリサイタルの他、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団、トロント交響楽団、ヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団との協演、コンチェルト・ブダペストとの英国ツアーでの協演、オーケストラ・アンサンブル金沢とのバッハのピアノ協奏曲の弾き振りによる協演は絶賛された。
ハイペリオン(Hyperion)・レーベルから出されている多くの卓越した録音は、数々の賞を受賞し、世界的な評価を得ている。2014年10月にはバッハ「フーガの技法」をリリース(第52回レコードアカデミー賞受賞)。10年の歳月をかけて取り組んだバッハの鍵盤楽器作品集は、「現代レコード界における栄光のひとつ」(ザ・サンデー・タイムズ)と評されている。このほかスカルラッティ、リスト、フォーレ、ドビュッシー、モーツァルト、シューマン、ラヴェル、クープラン、ラモー、シャブリエらの作品の傑出したCDも出している。2021年にリリースした「ラヴ・ソングズ」は日本を含む世界各国のクラッシックCDのヒットチャートのトップに上った。2022年にはベートーヴェンソナタの新譜(作品106,111)をリリースし、全ベートーヴェンソナタのサイクルを完結。
音楽一家に生まれたヒューイットは、3歳でピアノを始め、4歳で聴衆を前に演奏し、5歳で最初の奨学金を得た。ジャン=ポール・セヴィラに師事。1985年のトロント国際バッハ・ピアノ・コンクールで優勝し、一躍世界の注目を集める。2006年のグラモフォン・アワード「アーティスト・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、さらに同年、女王誕生記念大英帝国勲章を受勲する。2000年と2015年にカナダ政府勲章を受勲し、2018年には、カナダ総督が授与する舞台芸術生涯功労賞を受賞。2019年にはカナダ勲章の最高位Companion of the Order of Canada (毎年15名まで、同時に165名の生存者にしか与えられない)を受勲。2020年にはロンドンのウイグモアホールより長年の功績を讃え、ウイグモアホール・メダルを授与された。現在はロンドンとオタワ、そしてイタリアのウンブリア州にも居を構え、ウンブリアでは毎年7月に自らが芸術監督を務めるトラジメーノ音楽祭を開催し、2024年には19回目を迎える。
公式サイト: https://www.angelahewitt.com/

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