諸戸 詩乃
Shino Moroto
Piano

 愛知県清須市生まれ。10歳のときにウィーンへ移住。ウィーン国立音大ピアノ準備科を経て、15歳でウィーン国立音大ピアノ演奏科に入学。エリザベート・ドヴォラック=ヴァイスハール、故ハンス・ライグラフに師事。また、マスタークラス等において、フィリップ・アントルモンや遠山慶子にも教えを受けた。
 在学中より、深い音楽表現を求めて、国際リトミック指導者連盟会長のポール・ヒルにリズム理論と内的聴取法を学んだほか、即興演奏や音楽と身体の関係についても専門家について造詣を深めた。
 2018年3月同大学院を卒業し、さらに歴史的演奏研究科において研鑚を積む。同時に、ウィーン・アルティス・カルテットのペーター・シューマイヤーのもとで室内楽を学んだ。
 演奏活動では、オーストリアにおいては、ウィーン・フィガロザールでのソロリサイタルを皮切りに、ベーゼンドルファー社やシューベルト連盟主催のコンサートに多数出演。またイタリアにおいても、ボローニャ歌劇場管弦楽団首席メンバーと各地でたびたび共演し、好評を博した。
日本・オーストリア国交150周年の2019年には、ウィーナ・ノイシュタットでの記念コンサートに、日本人ピアニストの代表として出演し、多くの聴衆に喝采を浴びた。
 日本においては、2005年NHKのテレビ番組「スーパーピアノレッスン」にシリーズ最年少の生徒役で出演、そのモーツァルト演奏は講師のアントルモンから「きわめて洗練されたモーツァルト」との評価を受け注目を浴びた。
 また2007年に東京・紀尾井ホールにて行われたロイヤルチェンバーオーケストラ第64回定期演奏会では、指揮者の故堤俊作によってソリストに選ばれ、ベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番を演奏、ジュニアの域を超えたその音楽的完成度を高く評価された。
 その他東京・浜離宮朝日ホール、名古屋・電気文化会館ザ・コンサートホール、愛知県芸術劇場コンサートホール等に出演し、好評を博した。
 こうした演奏活動においては、音楽の表現を通して、演奏者と聴衆とが心を交し合い、人間味豊かな感情と互いのエネルギーを共有することを常に願って演奏している。
 これまでに、カメラータ・トウキョウから、「モーツァルト:ピアノ・ソナタ集」、「シューベルト:即興曲集作品90 & 楽興の時」、「モーツァルト:変奏曲集-トルコ行進曲付き」(レコード芸術誌準特選盤)の3枚のアルバムをリリースしている。
公式サイト: https://www.shinomoroto.com/

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